Re.Ra.Ku 中野マルイ店
胸を横に向ける(回旋させる)時に、腰(腰椎)を捻るイメージは間違いです。
2023.03.24 10:00
今日は、背骨(脊柱)を捻る(回旋させる)際のお話です。
ヒトの背骨(脊柱)は、椎骨と呼ばれる骨が首、胸、腰にかけて縦に24個並んだ構造をしています。
それぞれの椎骨の間には、椎間円板(椎間板)と呼ばれる適度に柔軟性を持つ軟骨が存在していて、このために背骨はある程度自由に動かす事が出来ます。
そしてこの椎骨は、高さに応じて頚椎、胸椎、腰椎の3つのパートに分ける事が出来ます。
で、胸を横に捻る際には、何となく腰(腰椎)が回りそうなイメージが有るかも知れないのですが、実際には、骨格の構造上、胸椎(肋骨の高さ)の回旋が大きく関わっているんです。
角度で言うと、左右方向に捻る際に、胸椎が約30度回旋する一方、腰椎は約5度程度しか回旋しないのです。
残りは、骨盤を回旋させる事で、左右に向けています。
野球のスイングをイメージして頂くと分かりやすいのですが、胸を回旋させる時、胸(肋骨)の高さにある胸椎と、股関節に乗っている骨盤が動くことで体軸が回旋しています。
なので、横を向く時、ロボットがポーズを取る様なイメージで腰だけを捻るのは、ヒトの骨格的には腰に負担をかけてしまうNG動作でございます。
本来動きの大きい胸椎が捻りづらい場合は、背中の筋肉が柔軟性を失っている可能性が有ります。
また、骨盤周りも大きい筋肉が多いので、これらが固くなっていると股関節周りの動きも悪くなっている可能性が有ります。
デスクワークでのお疲れ等による動きの悪さは、ほぐしたり、ストレッチする事で改善が期待出来ますので、もし動きが悪い気がするなんて時には、ぜひリラクの施術を受けに来てくださいね。
ちなみに、重いモノを持ち上げようとする際には、腰を曲げてかがむのでは無く、膝を曲げる事で腰を落として(背中はなるべく立てて)持ち上げると、腰周りの筋肉への負担を抑える事が出来ます。
引越シーズンで急に体を動かさないといけない方もいらっしゃると思いますので、少しでも参考にして頂ければ幸いです。
一応…仙骨についても言及しますと、これは骨盤の高さにあって、五つの仙椎は大人になるまでに癒合して一つの骨(仙骨)となります。
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