Re.Ra.Ku 新大塚駅前店
プロフェッショナル・レコーディングの話
2019.07.01 17:29
こんにちは。
リラク新大塚駅前店です。
今回は、いわゆる『レコーディング』の話です。
私がバンド活動を熱心にやっていた32~33歳の頃のこと。
当時活動していたバンドで、LIVEで知り合った某企画屋さん主導のコンピレーションアルバムの作成に参加させて頂く機会がありました。
前17組参加、各バンド一曲ずつを、東京は中野スタジオでののプロフェッショナルなレコーディング環境で録音、アルバムとして発売する、というものです。
バンドをやっていれば、自分たちのオリジナル曲を公式に世に出す、というのは一つの夢でもあります。
それに、当時は今ほどインターネットを介して、自主制作の楽曲を流通させるという手法が(そういうサイト自体は沢山ありましたが……)2019年現在ほど一般化し、完成されていた訳ではなかったので、まだCDでのアルバム制作には魅力がありました。
まあ、今回の企画はあくまでインディーズや自主制作のようなものだったので、
一種の『活動記念盤』みたいなものになる可能性は大きかったですし、仮にCDを発売しても、それを足掛かりにしてもっと盛んに活動していかなければ、レコーディング代金を払って遊んだに等しくなってしまいます。
私のバンドはそこまでの熱があったわけではなかったので、文字どおりの『記念盤・おあそび』になってしまいましたが──プロのエンジニアやプロデューサーと一緒に、プロ仕様のレコーディングを体験できたことはいい思い出だったと思います。
(そのときお世話になった敏腕プロデューサーの某氏は、そのあとエイベックスに引き抜かれたそうな……)
さて、実際のレコーディングの手順は以下のとおり。
まず、事前にその楽曲をエンジニア/プロデューサーに渡し、曲のイメージを伝えておく(単純に、練習スタジオで通して演奏した一発録りのものでOK)
このときは、渡した音源にプロデューサーからいくつかのパートの削除項目の案が出ましたが、もちろんプロヂューサーも“よりいいもの”を作ろうと、真剣に提案をしてくれているのです。そのように、バンド側とプロデュース側、双方で意見を交えて、実際のレコーディングに入る前の段階から、楽曲にはより磨きがかけられていきます。
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最終ミックスダウンしたのちの、音質の状態の希望を詰める。(低音部を効かせたい、高音部を効かせたいEtc……)
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いよいよ実際の演奏です。
最初はドラム録り(まずは楽曲の屋台骨である、リズムセクションから録っていきます。いきなり私の出番!)。
ドラムは基本、大きな修正が難しいので、ミスったら何度も録り直しします。
基本的にはクリック音(メトロノームのようなもの)を聴きながら、リズムのズレが無いように演奏していくのですが、私はクリックを使ったことが無い! なので、このときはクリック無しで録音するという、レコーディングとしてはなかなかの暴挙・冒険に打ってでる事になりました。
とはいえ私の場合は、一発目で大きなミスもなく演奏は完了したのですが、それでも出来栄えが少々ビミョーだったので何度か撮り直しました。しかし、疲労と緊張でその一発目のテイクを上回るものはそのあと録れませんでしたので、致し方なくそのテイクを採用(もっと予算があれば、別の日にレコーディングの仕切り直しをすることもできたでしょうけど、もちろんそんな予算はございません笑)
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次に、ベース録りです。先に録音したドラムのテイクをヘッドフォンで聴きながら、ベーシストがベースパートを録音していきます。
ところが、うちのバンドではそのとき丁度ベーシストがいなかった為、ギター/ヴォーカル担当の相棒がベースまで担当する羽目になりました。そのときの彼は、まさに獅子奮迅の(笑)大活躍! 3パートの録音/演奏に駆けずり回るその雄姿はまさに鬼神の如し……でしたね。
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そして次に、ギターの録音が始まります。
本職はギタリスト、という例の相棒が、ようやく巡ってきたギターの録音場面になり、嬉々として機材のセッティングをしていきます。
慣れないベースとは違い、流石にこれはスムーズで楽しそう♪
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最期に、ヴォーカルパートとコーラスパートの録音です。
これまでに録ってきたドラム、ベース&ギターが織りなすバックトラックの上でに、ヴォーカリストが歌を吹き込んでいきます。
歌もの楽曲は、このヴォーカル録音が終わって初めて、命が吹き込まれます。
ドラムと違って、それ以外のパートはオーバーダビングやパンチ(部分的な修正)が可能なので、このヴォーカル&コーラスパートの録音時には何箇所かの修正を行いました。
今回、私とギタリスト/ヴォーカリスト氏の二人だけの編成だったので、迫力あるコーラスを撮ろうとしても、絶対的な人数が足りませんでした!
そこで、プロデューサー&エンジニアのお兄さん方二名にも(半ば強引に)参加してもらい、計4名からなるコーラス隊を急遽編成。コーラスは二回録音し、それを重ねて一つにしました(4×4の、8人編成のコーラスになるわけですね)。
さすがにそこまでやれば、厚みのあるコーラスが録れました。
これで、ミクスダウン(音の最終仕上げ)前の、ラフミックスと呼ばれる状態の録音が済みました。
あとは、プロデューサーとエンジニアさんがミックスしてくれたものを後日聴かせて貰って、問題なければそれがで完了! です。
もっと予算があれば、幾日かにわたって録音を分けて、より納得のいくテイクがとれたのでしょうけど……
6時間で一曲、ミックスダウンまでのパック料金での参加でしたから、少々限界はあります。これは致し方ない。
もっとも、完成した音源は素晴らしい出来で、私はその後ヘッドフォンで繰り返し繰り返しその曲に聴き入ったのでした。
そんでもって池袋他のタワーレコードに実際にCDが並んだ時の感動といったら──
バンドはその後、とくにこれといった動きもなく、数本のライブを楽しんだ後に、今は自然と休止状態にあります。しかし、あのレコーディングからCD発売までの一連の流れで感じたワクワク感と興奮──それは本当に素敵な、忘れがたい体験でした。
それでは、また☆
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