Re.Ra.Ku 新大塚駅前店
U2の名曲
2020.08.10 11:39
こんにちは。
Re.Ra.Ku新大塚駅前店です。
今回の記事は、私が大好きな曲について熱く語りたいと思います。
音楽というものは実に特異なものでして、同じ芸術のジャンルでも、例えば絵画や彫刻などのように目で見たり、手で触れられたりという実体があるものではなく、物理的にはただの空気の振動でしかありません。でも、その空気の振動が我々の心に深く働きかけるのです。考えてみると不思議なものですね。
そんな音楽に魅せられてきた私が今回取り上げたいのは、アイルランドの大御所ロックバンドであるU2が2000年に発表したアルバム『All That You Can’t Leave Behind』収録の『Stuck In A Moment』です。
Stuckという単語は、“立ち往生”を意味します。
例えば車のタイヤがぬかるみにはまり、いくらアクセルをふかしてもタイヤが空転して一向に脱出できないようなとき、“車がStuckした”と表現したりします。
それでは、この曲のタイトルであるStuck In A Moment──これはどう訳すべきでしょうか? 直訳で“瞬間にはまりこんだ”とでも書けばいいでしょうか?
瞬間にはまりこむ──この曲においてそれは、生きていれば否応なく訪れる、出口の見えない苦境でもがく様のことを言っています。
解決策が何も見えず、苦しみに押しつぶされそうな瞬間は実に苦しいもの──。
しかしU2のこの曲は、そんな苦境にある人に実に心強いメッセージを届けてくれます。とはいえそれは、世にあまたある、いわゆる“頑張れソング”とは一線を画するものです。
イントロ。
ドラムの硬質な音が数発鳴り響くと、ギターとベースが加わった全楽器がまるで澄み渡った冬の空気を思わせるハーモニーを奏で、聴き手の胸を漂白していきます。やがてヴォーカリストの真摯な歌声が重なりますが、気高く美しいハーモニーとは裏腹に、語られるその言葉は決して甘くはありません。
畏れるものなんてないよ。
僕はただ、ちゃんとしたメロディを探しているだけ
胸の中、いつだってすぐに口ずさめるような
そんなメロディをね
君をバカだなんて思ったことはない
だけど今の君のざまときたら何だい?
しっかり立てよ 泣いたってどうにもならないんだから
自分を取り戻すんだ
君はただ苦しみの瞬間に捕らわれて、身動きがとれなくなっているだけなんだ
そのうちどうにかなるさ、なんて誤魔化すなよ
僕は君がくれた様々な“彩り”を覚えている
しかしそれらはみな、君にはどうでもよいものなのかい?
僕は未だに魅せられているというのにね
だから、君は自分を取り戻さなきゃならないよ
穏やかな夜が過ぎてしまっても 昼の明りが長くは続かなくても
もしも僕たちが石ころだらけの峠道で立ちすくんでしまったとしても
そんなの一瞬の事じゃないか
今度は乗り越えられるさ
気絶するほど美しいハーモニーに乗せて届けられる、親しい友人を真正面から諭すような、厳しくも愛情にあふれたメッセージ。
音楽と一体となった“言葉”の強さが、胸の中に突き刺さってくるようです。
広く知られていることですが、この曲はヴォーカリストのボノの自殺してしまった友人、オーストラリアが生んだ名ロックバンドであるINXSのヴォーカリストのマイケル・ハッチェンスに向けて歌われてているとのことです。しかしその個人的なメッセージは誰の心にも届くように研ぎ済まされ、普遍化されています。そしてそれは同じように研ぎ澄まされた、白雪のように美しい“音楽”と一体になり、聴く者を勇気付けてくれます。
この暑い夏、我々を取り巻く状況は決して優しいものではないかもしれません。個人的な苦しみの中でもがく方もおられるでしょう。
しかし、ほんの少し立ち止まってみましょう。そして、自分をよく見て──どうぞ焦らないで。
弱った自分を今一度、立ち上がらせてくれるもの──それは、冷静にならないとなかなか気が付けないものですからね。
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